16th AUGUST

16th AUGUST

WHAT’S UP?
ミニバン(100キロ移動) ⇒ コーケー遺跡 ⇒ ベンメリア遺跡 ⇒ ボランティア学校
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35歳当日。  

   

はっきり言わせてもらいたい。  

アンコール・ワットで感動した。  

   

が、有名なだけあって観光客がものすごく多い。  

しんみり味わいたいところに、割り込み中国人の団体が騒ぎながらやってくる。  

まあ、どの国の人というのは言い過ぎなのかもしれないが。  

ゆっくり立ち止まりたい場所でも、後がつかえるので先に進まなければならない。  

知名度があがれば、それは当たり前のことだ。  

修復工事もおおいに行われる。  

雰囲気が変わる緑の工事用シートも貼られる。  

   

   

   

だが、今日は違った。  

   

ベンメリア、コーケーという遺跡の存在を知ったのは昨夜のことだった。  

現在宿をかまえるシュムリアップから約100キロ。  

最近ようやく地雷撤去が大まかに済み観光できるようになった場所だ。  

しかし、場所が遠い分、移動に金がかかる。  

   

う~ん・・・   

   

今日は、日本人が多く滞在する宿に移動したので  

この地へ行きたいメンバを募集し、  

ミニバンをシェアしようと声をかけると意外にも人はすぐに集まる。(日本語は楽だ~)  

   

集まったメンバー

コーケーへ

    

集まった6人を乗せ、ミニバンがまだ整備されていない土の道を走る。  

途中、コーケー遺跡に近づいた頃、  

側道で直径50cm程度UFO型の鉄のかたまりを運びだしている人たちを見かけた。  

腕には赤い腕章がある人もいる。  

   

あれは、地雷・・・だな。  

   

確かに地雷危険の立て看板もチラホラある。  

そんな中、ボクらはコーケー遺跡に到着した。  

   

   

観光客は・・・ボクらだけ。  

   

   

コーケー01

コーケー02

コーケー03

コーケー04

    

まだあまり手がつけられていない遺跡。  

今にも崩れそうな門をくぐり奥へと進む。  

   

コーケー05

   

   

   

   

   

そして・・・  

 
   

   

   

   

   

   

ボクは、こんな蒸し暑い国で・・・鳥肌がたっ た。 

  

ドドーーーンと  

巨大なピラミッドがボクの眼に飛び込んでくる。   

   

コーケー06

   

ボクはこの場で立ち止まる。  

とても巨大でシンプルな造りのピラミッド。  

今まで見てきたようなゴージャスな装飾もなければ、  

入口を守る門番の像もない。  

   

だが、圧倒させられた。  

   

森や樹海をぬけ遺跡を発見した人の気持ちとは、  

こんな感じなんじゃないだろうか。  

一之瀬泰造がアンコール・ワットに辿りついていたとしたら・・・  

こんな気持ちだったのだろうか・・・と。

   

コーケー07

コーケー08

コーケー09

コーケー10

コーケー11

   

   

二つ目の遺跡ベンメリアは、 

コーケーから少し戻った場所にあった。 

この遺跡は、珍しく進入禁止エリアがない。

   

ベンメリア01

ベンメリア02

ベンメリア03

 

崩れた遺跡群の中では地元の子供が走り回り、  

観光客を見つけては自分が見つけたルートを案内して小銭を稼いでいる。

   

ベンメリア04

    

遺跡は緑のコケにおおわれ、  

まるでナウシカ(スタジオ ジブリ)の世界に潜り込んだかのようだ。  

   

ベンメリア05

ベンメリア06

ベンメリア子供ガイド

   

   

遺跡を出ると地元の子供たちにボランティアで  

英語を教えている学校があったのでのぞいてみた。  

   

ボランティア学校01

    

小学生くらいの子供たちが机にむかい、  

イギリス人の先生が英語を教えている。  

学校を管理しているカンボジア人の先生に話を聞いた。  

以前、このボランティア学校では、 

カンボジア語と英語を教えていたそうだ。 

だが今は政府の命令でカンボジア語は正規の学校で学び、 

ボランティアでは教えてはいけなくなったそうだ。 

 

ボランティア学校02

ボランティア学校03

 

自国の言葉を学ぶこともできない子供たち・・・。  

ボランティアでも教えてることができない先生たち・・・。  

これがこの国のやり方だ。  

誰がどうだということじゃない。  

   

   

感傷に浸りそうな話だが  

ボクはこの国に優しくはできなかった。  

覚えた英語でうまくやろうとしている人々も多くいる。  

たかりやだましで金をつくる人もいる。  

お金がないから仕方ないなんていってられない。  

こっちも必死だ。  

出会う人をすぐには信用できない。

子供だろうと老人であろうと・・・

   

ボクは嫁を無事に家まで連れて帰る。  

それが最優先。  

   

人に与える優しさは、  

今のボクにはずいぶん低い順位なのかもしれない。  

残念ながら・・・

もちろんボクたちのために、何も求めず尽くしてくれる人たちもいる。

ほんとに感謝している。

だから、最近お寺で祈る項目をひとつ増やした。  

   

   

人に優しくできる時間が増えますように・・・  

  

   

それは、ボクがこの旅を続けている間  

ずっと願うことと思う・・・  

   

text by kzm

8件の返信

  1. ウシジマ より:

    ガジュマル?の遺跡の喰いっぷりがすごいNE(°∀°)b

    自然が歴史を浸食していって、それがまた歴史になっていって…

    こちら現世では某氏が宇宙に浸食されかけてます。

    • chiliboy より:

      キミは、その宇宙船の乗組員ってとこですな。

      ぜひ宇宙でもすごい遺跡をみつけてほしい。

  2. 62wo より:

    お。

    ぴらみっとが呼んでたんですね。

    ヨーロッパに隠されているぴらみっとも見つけて報告してね。まだまだ先だろうけど♪

    • chiliboy より:

      おめめリング・・・なかなか見つからないんだ。

      きっとそのうち呼ばれると思うんだよね。

  3. t茶 より:

    プーケットは二度行くと複数けい
    プーケッツ
    今は雨期だから波いいでしょなあ〜

  4. pigknife より:

    すごい!この一ノ瀬泰造のところの写真がいい。ワシも感動した!

    • chiliboy より:

      でしょーーー

      実際に足を運んでもらいたいです。

      とても晴れた日に。

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