DEAD COASTER
WHAT’S UP?
バス [ 1時間 ] ⇒ トリヴァンドラム駅 ⇒ 列車3A [ 9時間半 ] ⇒ コインバトール駅
⇒ オートリクシャー [ 20分 ] ⇒サイババコロニーバスステーション
⇒ 中距離バス [ 1時間 ] ⇒ メットーパラヤム
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早朝5時起床。
よしっ、熱は下がった。
朝日が昇る海岸を歩きながらバス停を目指す。
流石にこの時間は人が少ない。
さよならリゾート、さよならケラーラ。
ボクらはまたダーティーインディアに舞い戻って行く・・・
朝焼けの駅は人でにぎわっている。
インドの駅は24時間営業なので常に人が出入りしている。
今回の車両はエアコンスリーパー3Aクラス。
荷物を置くスペースを確保できるし、エアコンのおかげでダニは少ない。
快適な旅が始まる。

ダニとノミは少なそうだ
すでに20日間もインドにいる。
遺跡うんぬんは、興味がなくなった。
ただただ毎日を乗り切ることを考えていると時間はたつものだ。
長距離列車は好きだ。
紙とペンを出し、考え事をまとめる。
チャーイを飲みながら地図を広げる。

チャーイでのんびり
カメラの画像を見返しながら思い出を語り合う。
長い時間も有意義に過ごせる。
だが、インドで嫌いな乗り物がある。
それは中距離バスだ。
まず、インドの交通事情だが・・・最悪である。
100%クルマ優先としか言いようがない。
ボクらはすでに何度も猛スピードのクルマにかすっている。(いや、当たっているね)
それもこっちが必死によけているのに・・・
インドは左車線運転。
少しでも遅いクルマやバイクがいれば
すかさずパッシング&猛クラクション!!!
そして右から抜いて行く。
対向車がいようとも、時速80キロ以上で。
決して運転は上手くない。
その証拠にインドに無傷のクルマはまずいない。
そして、人も続々とひかれている。
ボクは3回も現場を目撃している。
その中でもたちが悪いのが中距離バスの運ちゃんだ。
今回もそうだった。

親切なインド女性がバス乗り場を教えてくれた

しかもバス停までのリクシャーの値段交渉までも!
サイババ(懐かしい人)コロニーバスステーションから
ボクらは急ぎ足でバスに乗り込んだ。
クルマ一台分の車幅しかない車道を
このバスはガツガツ追い抜きながら走って行く。
クラクションから手を離さない。
フルに鳴りっぱなし。
対向車が来ようと関係ない。
カーチェイスといっても過言ではない。
夕方のインドは帰宅ラッシュなのかクルマが多くなる。
だが、おかまいなし。
対向車にぶつかりそうになると、
対向車を右から追い越す。
店が並ぶギリギリの歩道を突っ走る。
これはリアルだ。
ポリスがいても全く問題ない。
ルールはないのか、人が死ななきゃいいのか。
すでに左前のミラーが隣りのバスを抜き去る時にガッツリ当たりひん曲がった。
バスのクラクションで気が散ったバイクのおじさんが学生をひいている。
他のバイクのおじさんはバスの圧に押され溝にはまって一回転。
それでもバスは止まらない。
唯一止まるのは乗客の乗り降りのみ。
1時間後、デッドコースターは
無事に目的地メットーパラヤムに到着した。

無事到着した。。。
text by kzm