HIMALAYA SOBA
WHAT’S UP?
徒歩 ⇒ ヒマラヤそば ⇒ 徒歩 ⇒ ダルバール広場
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ANAの冊子『翼の王国』で、
『ネパールヒマラヤそば』の特集があった。
そこには、
『日本の戸隠で修行をしたネパール人がいるカトマンドゥ。
ヒマラヤで作った蕎麦粉の手打ち蕎麦を食べに行ってみるのも面白い』
という魅力的な言葉がつづられていた。
蕎麦好きが行かないわけがない。
というか、こんなチャンス滅多にない。
是が非でも行くに決まっている。
タメル地区からは離れたカトマンドゥ南辺りに
本格手打ち『ヒマラヤ蕎麦』はある。
蕎麦のお代わりをしようと朝から歩いてやってきたのだ。
準備は万端である。
広い敷地にはホテルも併設していて、庭はキレイにデコレートされている。
そば屋には珍しく外での食事が可能だと、テラスに着く。
メニューには、そば粉をフルに活用した品がならぶ。
ざるそばにそばがき、そば団子にそば茶・・・
すべてヒマラヤのそば粉を使用している。
ボクはざるそばセットに、お嫁ちゃんは温かい鳥そばに。
そば茶をのみながらゆっくりと待つ。
日本からの思いが今実るのだ。
食事にワクワクしている。興奮している!!!
面前にならんだざるそばセット。
天ぷらもカリッとあがっているようだ。
まずは、そのまま汁をつけずにそばをいただこう。
『・・・』
次に、そばに直接ワサビをつけて、
薬味をいれた汁にサッとつけ口に運ぶ。
『・・・・・・』
やはり天ぷらは早めにいただこう。
海老の天ぷらに塩をパラリとふりかけかぶりつく。
『うん、美味い』
他にも箸休めなとに手をのばす。
もくもくと食べながら前を向くとお嫁ちゃんが一言・・・
『ライターってすごい仕事だね』・・・と。
このまま一日のイベントを終わらすわけにはいかない。
ボクらはダルバール広場に向かった。
ここは古いネワール建築が残る場所。
終日人があふれる所だ。
果物や衣服、土産物のバザールが並び、サドゥー(イッテシマワレタ方々)がカメラに目を光らせる。
パシャりといったのが気づかれた瞬間に彼らはやってくる。
そして盗っていく。
ダルバール広場は、だいたいどの街にもあるようだ。
そのカトマンドゥのダルバール広場はひときわ大きい。
そしてにぎやか。
いつしかボクらは『ヒマラヤそば』の時間を忘れるほど、
この喧騒にまみれながらタメルへむかって歩いていた。
text by kzm