ON CHRISTMAS DAY

WHAT’S UP?
16時　街の小さな教会　⇒　16時30分　シュテファン寺院　⇒　24時　アウグスティーナ教会
—————————————————————————————————-　 
[2010.12.21~12.26　オーストリア　ウィーン] 

　

クリスマス当日。 

聞いてはいたが、まさかここまで・・・・・・ 

　 

店という店が午後にはシャッターを下ろす。 

あのマクドナルドさんでさえも。 

　 

大観光地でも関係ない。 

みんなが仕事を終わらせクリスマスを迎えるのだ。 

ニーズはあるかもしれないけど、 

これが正しい形だろうな。 

　 

今日は夕方あたりから各寺院、教会でイベントが行われている。 

街には観光客以外の地元民も多くとてもにぎやかだ。 

　 

そう言えば 

特にサンタクロースの衣装をまとった道化もいない。 

　 

そう言えば 

今日までクリスマスケーキを販売しているようにも見えなかった。 

　 

ん？ボクらの知っているクリスマスと 

少し違うような気がする・・・ 

　 

　 

街を歩いていると人々が教会に流れて行く。 

そろそろ始まるようだ。 

せっかくだから教会をいくつか周ってみよう。 

　 

小さい教会は地元民の集まりであろう。 

神父とハグをし、挨拶を済ませ、席に着く。 

ひとりひとりの席に並ぶロウソクが 

この時間の大切さを現しているように思える。 

　 

　 

　

そこからシュテファン寺院に移動。 

さすがにここは観光客であふれているね。 

これを目的にして来た人も多いのだろう。 

中は兎にも角にも人だらけ。 

テレビモニターがあるほど。 

　 

　 

司祭のありがたいお話？と 

聖なる煙をもくもく、聖歌隊の歌、みんなで合唱。 

　 

これはミサなのだろうか。 

今日と言う日を感謝しましょうと言うことなのだろうか。 

これがクリスマスなんだろうか。 

　 

司祭が場を離れると、 

人々は雪崩れでるかのように出口へ向かった。 

　 

　 

　 

確かによかったけど・・・ 

満足度にかける・・・う～ん・・・ 

　 

雨が降って来たのでひとまず宿に戻る。 

夜に向けて腹ごしらえですね。 

まずはビールで乾杯しよう。 

　 

　 

　 

　 

夜23時45分、再びリンクへ向かう。 

この時間もトラムはやっている。 

深夜になると同じ路線を深夜バスが1時間に2本ほど走っているので 

それで帰ってこれるようだ。 

　 

　 

　 

24時からのイベントは 

ハプスブルク家御用達のアウグスティーナ教会へ足を運ぶ。 

少し遅れてしまったが、中に入ることができた。 

　 

シュテファン寺院とは違い、真っ白くシンプルな造り。 

そして、物凄く神聖に思える。 

　

司祭のお話は教会内に薄く響き、

音だけで心に染みる。 

聖歌隊の歌には瞳を閉じずにいられない。 

ボクはキリスト教でもないが、 

　

　

　

　 

“心が洗われれる”とは

こんな時間を言うのではないだろうか。 

　 

　

　

　

オーストリア語の『きよしこの夜』に鼻唄で参加し、 

最後はメリークリスマスといいながら近くの人と握手ををする。 

キリスト教のクリスマスに幕を閉じた・・・・・・ 

　 

　 

　 

と思ったら

何やら教会の奥の方に行かれる方々を発見！ 

違う出口がかるのかとついて行くと・・・ 

　 

　 

　 

　

　

　

　

　

　

なんとホットワインとブラウニーを配給していたのです。 

えっ？ボクらももらえるの？ 

　 

　

　

もらえるのです。 

神は平等なのですね。 

　

　

　 

みなさん談笑しながら神のお恵みを食べ 

教会をあとにするのですね。

なんだかとっても幸せそうですね。

これがクリスマスなんですね。

これがキリスト教のクリスマスなんですね。 

　 

　 

　 

　

　

　

外は寒い。 

でも温かい気持ち。。。 

　 

　 

　 

教会からトラム乗り場まで歩き、 

国会議事堂のアテナ像の前でお互いのプレゼントを取り出す。 

　 

「メリークリスマス」 

　 

　 

　 

雨は雪へと変わっていた。　 

トラム乗り場のトルコ人（イスラム教）がやっているピザ＆ケバブ屋のネオンは 

24時間、光々と輝いている。 

　 

　 

　 

　 

text by kzm