THE SUPREME

THE SUPREME

WHAT’S UP?
デュッセルドルフに来た理由
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[2011.01.10~2011.01.11 ドイツ デュッセルドルフ]

 

デュッセルドルフは『特に何もない街』である。

ただのオフィス街である。

 

でも、ここにしかないものがある。

そのためだけにボクらは大枚をはたいてやってきた。

それは、ハーメルンでもない

それは、ブレーメンでもない

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ラーメン』である!!!

 

 

 

そこらへんのなんちゃてラーメンじゃない!

本物のラーメンだ。

 

日本にいれば絶対にこの気持ちはわからないだろう。

日本人のラーメンに対する欲求は絶対だ。

日本食とは違うこの欲求。

日本の味はその場の食材でも

味付けでなんとかなるものもある。

 

しかし、ラーメンはそれができない。

インスタントラーメンはラーメンではない。

あれで満足しろというのは日本人にはかなり酷だ。

でも、ここデュッセルドルフでは

『本物のラーメン!』が食べられるのだ。

それもヨーロッパNo.1と言われているラーメンをだ!

 

ここ一週間、オリジナルのラーメンソングを

お嫁ちゃんとふたりで歌っている。

周囲の外国人にどう聞こえているかは不明だが

ソウルを込めたラーメンソングを歌っている。

 

 

そして今日、その夢がかなう。

 

 

宿から旧市街を歩き、ブランドショップの並ぶ中

オリジナルラーメンソングを歌いながら

ボクらはラーメンを目指した。

 

ここデュッセルドルフには

なんと2軒のラーメン屋が存在する。

老舗『なにわ』と新星『匠(たくみ)』。

まず、どちらのラーメン屋を選ぶのかが

うれしくもあり楽しくもあり、そして難だ。

 

デュッセルドルフには1日しか滞在しない。

この晩飯がその大切な一杯になるわけだ。

ネットサーフィンを繰り返していると

最近は新星『匠』が急成長のようだ。

 

クチコミ効果は絶大だ。

しっかり踊らされてしまう。

でも、美味しくいただきたい!

一緒に踊りたい!

 

ボクらは『ラーメン匠(たくみ)』の前にいた。

もう、生唾が止まらない!

ノンストップ生唾!

 

店に入る。

 

なんだかとても緊張する。

こんな緊張してラーメン屋に入るのは初めてだ。 

 

 

 

 

『お勘定お願い~』 

 

 

 

席を立った日本人のサラリーマンが

お会計伝票片手に店員にかけた言葉

 

『オカンジョウオネガイ・・・・』

 

ここは日本です。

日本がありましたよ、ここに。

お客さんにドイツ人はいるけれど

日本に来たドイツ人ですよ、ここは。

 

 

入口から左奥の席に通され

懐かしい日本人サイズのこじんまりした椅子に腰かける。

壁に張られた日本語のメニュー。

 

特製味噌ラーメン!

塩ラーメン!

麺・もやし増量無料!!

煮卵トッピング!

北海道西山製麺を使用!

から揚げ!

ぎょうざ!

お得な部長セット!

素敵な課長セット!

キリンビール!

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栄光に向かって走る~

 

あの列車に乗っていこぉ~

 

はだしのままで飛び出して~

 

あの列車に乗っていこぉ~

 

見えない自由がほしくて~

 

見えない銃をうちまくる~

 

本当の声を聞かせておくれよ~

 

 

 

 

心のブルーハーツが鳴っている。

もうボクらの心はまっしぐらだよ。

何もかも、いいただいてしまいたい!

 

でも、もう決まっているんだよね。

そのひとつは決まっているんだよね。

 

 

ボク 『特製味噌ラーメン煮卵トッピング麺・もやし増量からあげセットで』

ヨメ 『期間限定豆乳味噌ラーメン麺・もやし増量ぎょうざセットで』

 

 

一言も、かまずに読み上げた日本語のそれを

しばし待つ。

 

テーブルの隅に置かれた調味料セットを見ると

そこには伝説の調味料『ゆずこしょう』までも!!

ふた開けると少しツンとした、でも甘みのあるゆずの香り・・・

これだけでご飯が食べれそうだ。

 

すると、どうだ

やってきました『ぎょうざ』と『白米』というゴールデンセットが!

少し狭めのテーブルに

とても大きな 存・在・感。

 

もう止められない。

ノンストップ生唾!

 

立て続けにお嫁ちゃんの

期間限定豆乳味噌ラーメン麺・もやし増量』 

そしてボクの

特製味噌ラーメン煮卵トッピング麺・もやし増量

さらボクの

から揚げ』と『白米』

 

 

 

 

 

 

こっ、これは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界遺産より神々しい。

 

 

味の世界遺産

 

 

味は語るなかれ

食べてこそラーメン。

 

それでよし。

 

text by kzm

4件の返信

  1. ramen151e より:

    私も、ラーメンを食べるためだけにデュッセルドルフに行きました!

    「なにわ」も「麺処 匠」も日本のラーメンと変わらないくらい美味しくて感激しました♪

    • chiliboy より:

      ラーメンって日本の文化ですね。
      ぜったいに日本の文化ですよ!

      そして美味しすぎます。
      あ~思い出したら食べたくなりました。

  2. いちじん より:

    ラーメンのために
    デュッセルドルフだったのですか!

    というより
    ふるさと日本を
    味わうためでしょう。

    こんな店が
    デュッセルドルフに
    存在したなんて
    驚きです。

    これで
    また、異郷の地を
    逞しく彷徨することが
    できそうですね。

    • chiliboy より:

      ふっふっふ~
      実はそうだったのです。
      ラーメンのための移動だったんです。

      ドュッセルドルフのその店は
      札幌の老舗製麺所 西山製麺と
      関係があるとか。
      (麺が日本からの直送なんですねー)

      ヨーロッパNo1というのは本当に有名な話のようで、
      隣の席でもロンドンからの出張サラリーマンが
      幸せそうにビールと餃子をほおばっていました(^-^)  <嫁>

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