MY FIRST WELCOME LUNCH !!!

WHAT’S UP?
車でサラッとパリ市内観光　⇒　十字屋⇒　ランチタイム
—————————————————————————————————-　 
[2011.01.22~2011.02.16　フランス　パリ]

　

ボクよりひとつ年上の彼の名は｢カワイ｣。

日本企業海外勤務者で時間があればいたる国を旅する旅人でもある。

そして何より笑顔が最高だ。

ボクらはこの笑顔に吸い込まれるように彼の部屋に入っていった。

　

彼の部屋はとてもシンプルで真っ白く

生活感のない部屋。

不必要なものは一切なく

本棚には日本の雑誌がキレイに並んでいる。

COURRIRE JAPAN、PEN、BRUTUS、CUT、TITLE、ESQUIRE・・・

　

　

ここは・・・

　

　

間違いなく・・・

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

日本である。

　

彼の部屋は1DK。

平日は仕事で部屋にいないからと

そのダイニングルームをボクらの基地として用意してくれた。

それもこの超ブルジョア地区パリにだ。

最高級の居候生活のはじまりである。

　

到着後、すぐにボクらはカワイさん・・・いやカワイちゃんの車に乗り込み

パリの街に繰り出した。

　

　

エッフェル塔からコンコルド広場を抜け、ルーブル美術館脇を通りオペラ座へ。

そして、腹ペコのボクらをカワイちゃんが最初に案内してくれたのは

『日本食屋』ではなく

　

　

『日本のお弁当屋さん』だった。

　

　

わかるだろうか、このチョイスの素晴らしさを！

『日本食』は、先進国では本物偽物に限らず食べることはできる。

しかし、『日本のお弁当』は初めて耳にしたのだ。

店の名前は『十字屋』。

幕の内や、ミックスフライ、天ぷら、コロッケ、お惣菜各種・・・

日本人のパラダイスがここにある。

彼もまた旅人だからこそ

このチョイスなのであろう。

　

ボクらは一番うれしいチョイスが可能なミックスフライ弁当をオーダー。

好きな揚げ物を3種選び、そしてお惣菜も3種選ぶ。

トンカツに、から揚げに、かき揚げ。

麻婆豆腐に、おからに、ひじき。

容器はもちろん紅色のプラスチックのそれぞれの区画があるあれだ。

大盛りに盛られたライスの上には黄色い沢庵まで。

　

　

『仕事の昼休みに買うお弁当屋さんのお弁当』が完成した。

　

　

それを大事に抱え、パリの基地に戻る。

やはりお弁当は持ち帰って食べたい。

その場で食べてはお弁当としての素晴らしさがもったいない。

ほんの少しさめたくらいのお弁当は

ボクらのほほをゆるませる。

　

　

「どうぞ、ボクからのウェルカムランチです」

とカワイちゃん。

　

　

This is PARIS　なう。

こんな歓迎聞いたことない。

　

text by kzm