GRACEFUL MADAM

WHAT’S UP?
LOST　⇒　若奥さん　⇒　バイクタクシー　⇒　HAI HOA HOTEL
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朝四時半。

まだ辺りは真っ暗な時間にホーチミンのどっかのバスステーションなう。

もお、やだなーべトナム。

ブッキングしたバスオフィスはホーチミンのセンターに行くって言ってたのにこれだよ。

何処ここ？？？

センターからのホテル探しは計画してたのに…ふぅ～。

そこら辺で開いてる売店で目覚めのコーヒーでも飲もう。

二人の気分は相当斜めだ。

コーヒーを頼んだのに作りかけでお店の人どっか行っちゃうし…。

斜め前に子連れのべトナムマダムがいる。

次々と到着するバスを子供がワクワクしながら見ている。

ボクが小さい頃、おじいちゃんに連れられて新幹線を見に行ったもんだ。

・・・この親子はきっといい人だ。

この若奥さんはいい人に違いない!　だって笑顔が優しい!

『すみません、ここ何処ですか?日本語の地図しかないんですが、地図のどこらへんかわかりますか?』

『えっ!・・・ここ?　○○ステーションよ。地図?　ちょっと見せて?・・・ん～・・・ん～・・・多分この地図に乗ってないわよ。』

えー?!　まぢですかー!!　そんな遠いんですかー!!　ブッキングオフィス野郎め‼ちくしょー!!

『ホーチミンのセンター近くのファングーラオ通りに行きたいんですが、方法はありますか？』

『そうねー、バイクタクシーはどお?』

『いくらくらいですか？』

『そうねー、50000ドンくらいかしら。外国人は高くなっちゃうから私が交渉してあげるわ』

・・・いい人キター☆＝　（涙笑）

一人目のバイクタクシーは90000ドンと言っている。

若奥さんが値切っても80000ドンが精一杯。

二人目は若奥さんの頑張りで60000になった。

交渉成立！

125ccのバイク一台にライダーのオヤジ、ボクとお嫁ちゃん、

そして20キロのバックパックが２つ・・・。乗れるの!?

乗りました。

このバイクに3人＋バックパック2つ

早朝にもかかわらず縦横無尽にバイクが走っている。

オヤジも頑張る。

シートから半ケツのボクも頑張る。

お嫁ちゃんは間に挟まれぺしゃんこだ。

冷汗の約20分、バイクは目的のホーチミン中心地に到着した。

ありがとう、オヤジさん　（涙笑）

ありがとう、若奥さん　（本気涙笑）

朝焼けの中、ホテル探しは始まる。

さすがホーチミン、べトナム首都なだけある。外国人も多い。

ホテルも多いが、FOR RENTの部屋貸し看板もよく見かける。

べトナムを南下してきたが想像以上に物価は高騰している。

食べ物は、三、四年前のガイドBOOKの2、3倍以上。

ホテルは1.5倍から2倍と景気がよくなっているようだ。

今回は広くて、キレイで、エアコンついてて、

WIFIがそろったツインで11ドルのHAIHAHOTELに決定。

周りの10ドルの部屋は微妙だ。

怒りと汗にまみれた体をシャワーで流す。

さあ、ホーチミン眼光の始まりだぜい!!

text by kzm