REFRAIN FROM…

WHAT’S UP?
申請不受理　⇒　予定変更　⇒　スイミング　⇒　ホーチミンクルーズ
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クマのでかい代理人

『ビザの申請はできない。パスポートとお金を返すよ。』 

え～？！ 

申請代理人からの電話であった。 

すでに手遅れ状態のようで申請所に断られてしまったとのこと。 

HOAの親戚と遊びに行くプランを考えていた矢先の電話。 

悲しむ間もなくカンボジア国境越えに脳みそを切り替えなくてはならない。 

個人でバスを乗りつないで国境を越えると、 

バカ高いワイロ×2人分を支払う羽目になりそうだ。 

ここは一つベトナム大手のツアーに乗っかってみるのもいいんじゃないかと。 

先日までのバス移動で、すでに小さなツアー会社は信用してない。 

安かろうクソ野郎ではどうしようもない。 

少し割高だかボクたちはシンカフェオフィスの戸を叩いた。 

何だろう。 

このスムーズ＆システマナイズされた環境。 

今まではタンクトップにでっかいタトゥーのおっさんがタバコをやりながら、 

バスの手配をしてたのが嘘みたいだ。 

ホーチミン⇒国境⇒【カンボジア】⇒プノンペン⇒シュムリアップ⇒国境⇒【タイ】⇒バンコク 

ボクたちの希望をスイスイ反映し手配は完了。 

シュムリアップでは滞在期間を延ばしたら？なんて意見まで。 

ボクはリクリーンされている。 

WE LOVE ベトナム☆ 

だが残念なのはHOAたちとの時間がなくなってしまったってことだ。 

なんせ出発は翌日の早朝。 

そのことをHOAに告げるとすぐに 

彼と彼のいとこがボクらのもとにやっできた。 

『プールに行こう。そして晩御飯を一緒に食べよう。』 

ホーチミンクルーズ開始！

彼は最近のボクたちが移動ばかりで体がだるいだろうからと 

地元民のプールに誘ってくれたのだ。 

プールでひと泳ぎした後、バイクをかっとばしホーチミンをぐるっと紹介するという。 

・・・ボクのつたない英語でこの嬉しさは彼に伝わるだろうか。

たまたま乗り合わせたバスで話が盛り上がり、

お互いのことも全く知らず、数日を共に過ごしたボクら。

これが出会い、そして旅なのか。

『HAPPY ENJOY』

心の底からそう叫んだ。

ホーチミンの騒音にまみれながら

ボクらは何度も何度もそう叫んだ。

何度も何度も。。。

text by kzm