FIRST SALVATION

FIRST SALVATION

WHAT’S UP?
列車 [4時間] ⇒ ジャンスィー ⇒ 列車 [12時間] ⇒ ゴーラクプル 
⇒ ジープ [3時間] ⇒ スノウリ ⇒ 【国境】 ⇒ バス ⇒ バイワラ 
⇒ バス [1時間] ⇒ ルンビニ 【ネパール】
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駅の構内での宿泊は何より乗車ギリギリまで

部屋でのんびりできるというメリットがある。

昨夜もぐっすり眠ることができた。

リタイアリングルーム

 

さあ、ネパールは近い、ヒマラヤは近いぜ!

 

インドに入り列車もずいぶんのったものだ。

出発到着時刻はズレるものの一応時刻表も存在する。

どの駅でもRs30ほどで購入が可能。

時刻表だけでなくルートや路線図もしっかりある。

これをよく2人でにらめっこしたなぁ。

時刻表

 

ボーパールからジャンスィーまでは4時間。

そこで乗り換えネパール国境近くのゴーラクプルまで12時間。

ジェネラルシートはいつも混雑

 

ほんとインドは広い。

人口も多いわけだよ。

 

近くの席にいたアジア人に声をかけるとネパール人だった。

顔つきが本当に日本人に似ている。

いや、日本人がネパール人?チベット人?に似ているのかな?

ネパール人はインド似半分、アジア半分といったところか。

 

彼に便乗しゴーラクプルからネパール国境まで

相乗りジープに乗り込むことにした。

今は夜中の2時、とっても眠い。

ここから3時間走り、国境の街スノウリに着く。。。が、到着は早朝5時になる。

イミグレーションはやっていないだろう。

まあ、どこかでチャイでもやりながら待つとするか。

 

ジープ車内は、蚊の王国であった。

ネパール人は気にならないのか?と思うほと。

まあ、車内に1万匹はいたに違いない。

ほんとにすごいよ。。。

ゴーラクプル駅に到着は夜中2時

蚊が1万匹はいたに違いないジープ車内

  

ジープに人と荷物を詰め込み、夜中のゴーラクプルを出発した。

さよならインディアン!

 

この時期、インドはお祭り。

小さな街も村も神を祀り、夜な夜なデカイ音量で音楽をかけ、人々は語り合う。

電灯のない道を走り、小さな街を抜けて行く。

 

道の端では祭り帰りの人々が座り込み、

ウンコやオシッコに勤しんでいる。

こんな真夜中に・・・

ウンコ中にクルマにひかれたら、かなり災難だよなー。

   

日がのぼり、辺りが明るくなった頃、

ジープは国境スノウリに到着した。

ネパール人より多く金をふんだくろうとしたドライバー

 

ゲートから少し離れたここからはサイクルリクシャーに乗り込む。

彼らは慣れたもので、外国人旅行者に

イミグレーションの手筈を細かく教えてくれる。

えっ?イミグレやってるの?こんな朝から?

リクシャーと交渉中

おしゃれシャツのリクシャーで国境へ

 

インド人とネパール人はイミグレーションをスルーしてゲートを抜けれるようだが・・・

ゲート目前、リクシャーが止まった・・・ね。

ここがイミグレーションだという。

 

 

ん? どこ? おじさんたちがのんびりチャイを・・・

え? ここ? 街の商店じゃないの?

こっ、これが・・・イミグレですか・・・

 

出国を済ませ、待っていたリクシャーに乗り、国境を越える。

初リクシャー越えだ。

目の前、ネパーーーーール!!!

 

「やって来たぜ、ネパール!ありがとうネパール!」

「インドとはおさらばだ!さよならインディアン。。。」

   

ゲートを抜けるとすぐさまリクシャーが止まった。

ネパールイミグレーションである。

その場で30日ビザを申請し、入国をすます。

 

まあ、まだまだインドだここは。

都市までの相乗りジープが客引きにやってくる。

ボクらはするるとその場を離れ、目前に見えるバスへ急ぐ。

 

「バイラワのバスパークへ行くバスはどれだい?」

 

どのバスも、そして誰も、うんとは言わない。

むしろ高い金を出してジープで行けと言う。

 

あれあれ?ネ パールもかなり残念な国なのか・・・・・・?

 

 

 

な、そんなさびしい思いがよぎった時、

一人の酔っぱらったネパール人がやってきた。

 

「おい!お前ら人が困って聞いてるのに、その反応は何だ!おい、そこのバス!止まれ!」

 

バスが止まり、酔っぱらいが乗り込みボクらに手招きする。

それにつられて乗り込む。

 

「どこに行くんだ?バイラワ?で、その後は?へぇ、ルンビニか。

ネパールは初めてか?そおか、楽しんでいってくれよな。

おい、運転手!バイラワ近くまで行ってやれよ!

ルートが違うだ?朝なんだから別に人もいねぇだろうよ。

じゃあ、近くまで行けるとこまで行ってやれよ」

 

『ネパールキッッッッッッターーーーーー!』

 

なんて親切で熱い酔っぱらいだ!

バス停車とともに酔っぱらいとボクらは下車。

すると酔っぱらいはリクシャーを呼んだ。

 

「おい、彼らをルンビニ行きのバスパークまで連れていってやりな。

いつも通りRs20でいいだろ?ん?外国人だからRs50だ?

ふざけんな!彼らはオレのゲストだ!ローカル価格に決まってるだろーが!」

一番最初の親切ネパーリアン!

 

熱い、そしてうれしい一言『オレのゲストだ』。

 

酔っぱらいにRs20以上は絶対に払うなと念をおされ

ボクらはバスパークへ向かう。

 

ネパールに来てよかった。

入国して30分と絶たずにボクらは感動している。

インドを離れてよかったと。

最初に彼に出会えて本当によかったと。

 

のんびりと走るリクシャーの背中と、

まだ人の少ない街並みを見ながらボクらは今後の夢をモリモリふくらましていく。

ネパールの空

 

 

バスパークでバスに乗り換えルンビニへ向けて走り出した。

それにしてもネパールは道が悪い。

インドよりも舗装が行き届いていない状況だ。

岩や穴があるごとに車内では人が跳ねる跳ねる。

こいつでルンビニを目指す

 

約1時間でゴータマシッダールタ生誕の地ルンビニに到着。

 

インドとはまるで違う雰囲気。

インドとはまるで違う人の印象。

 

そお、ここはネパール。

ボクらはついに地獄のインドを脱出したのだ。

ブッダ誕生の地・・・

 

text by kzm