WELCOME TO KENYA
WHAT’S UP?
ナイロビ空港 ⇒ 入国管理空港職員
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[2011.02.22~2011.03.02 ケニア ナイロビ]
「強制送還されたくなければオレにお金をよこしなさい。
そうしないと入国VISAも発券してやらないよ~」
は~萎える。
ナイロビ空港の入管職員がずいぶん直接的にワイロを要求してきた。
これがアフリカか。
隣りの職員もいつものことのように
ボクらの動向をながめながらニタニタしている。
お金が大好きなヤツのソレだ。
ヨーロッパに入ってからこの日が近づくにつれ
アフリカという大地への危機感は次第に大きくなり
道への期待は小さくなっていった。
その小さな期待も今、消失しかけている。
何が楽しくてアフリカに行くのか。
何を求めてアフリカにやってくるのか。
答えも見つからないままこの地を訪れる人も少なくないはずだ。
まあ、くじけるわけにもいかないし、
一生懸命楽しもうとその期待にすがるのだが・・・
「もっている現金はVISA代の25US$しかない。
ふたりあわせて50US$。これがボクらのすべての現金だ。」
まあ、そんなはずはない。
財布の中には予備のお金が入っている。
が、しかし、ここで負けては今後の気分が折れてしまう。
これを乗り越えてこそアフリカ上陸と言っていいのだろう。
ボクらの後ろに乗客はひとりもおらず、
入管職員とのにらめっこは続いた。
30分後・・・
しぶしぶVISA発券をする職員。
50US$(2人分のVISA代)を支払いその場を離れるボクらに
彼は最後まで右手でワイロを要求していた。

空港職員もクソ野郎かよ!取りあえず太陽がでるまで空港をでるのはやめよう・・・
只今、深夜04:30。
ゲートから見える外の景色は暗黒。
こんな真夜中のゲートには目付の悪い客引きが数人並んでいる。
目を合わせると例のニタニタした笑顔で手招きをしてくる。
「ウェルカム ケニア!キミのお金をボクにちょうだい。」
今日からアフリカ大陸大移動が始まる。
text by kzm