VALUABLE EXPERIENCE !

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WHAT’S UP?
TAKASHIくん登場 ⇒ バンガロー ⇒ 塩ラーメン ⇒ 絶景 ⇒ 傷 ⇒ バナナの花
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【タオ島】

ジンベイザメが見られる数少ないダイビングスポットとして有名な場所で、

近年ダイバー達に注目されている島である。

ここを訪れるほとんどがダイバーと言っても過言ではない。

港にはダイブ船が並ぶ

 

そんなダイバー達に囲まれながらデカイバックパックの2人はこの地に着いた。

港には、ボンベを積んだ沢山のダイブボートが停泊している。

桟橋を渡り降り口に近づくとサングラスの男が寄ってきた。

「どうも、TAKASHIです」

TAKASHIくん登場

 

TAKASHIくんは嫁の友達の親友で、

世界一周に旅立ちタオ島の素晴らしさに惚れこみ、

25歳で島に店を構えた強者である。

彼は現在32歳、7年島に住んでいるも未だにタイ語は話せないらしい。

 

う~ん、強者。

 

彼のおかげで島までスムーズに着くことができた。

宿はオススメしてもらったサンセットがキレイなバンガロー。

一泊600B目の前は海!

まさにリゾート!

 

さらに一日150Bのバイクをレンタル。

島が悪路なためタイヤはオフロードタイプだ。

 

まずは腹ごしらえ!

TAKASHIくん御用達食堂『Noodle T』。

この店はタイでは珍しい味に相当なこだわりを持ち、

調理に妥協は許さない。

オススメは黄色い麺に鳥の塩スープ、そしてローストされたダックを乗せて40Bくらい。

最高の麺&ダックを食べさせてくれる店

 

これが美味い!

麺のコシ、透き通ったスープのコク、ダックの深い味わい・・・

タイで食べた麺の中でダントツ一番間違いない。

TAKASHIくんは日に二回訪れることもあるという。

美味い麺をすすりながら、

互いを紹介しながら島でのプランも相談にのってもらう。

というより、本日よりTAKASHIくんのガイドで島を案内してもらうこととなった。

 

突然の訪問にも気兼ねなく付き合ってくれる・・・

初めて会ったのに・・・うれしいです。

 

食後は島の中心部にあるビューポイントへ移動。

それにしても島の道は・・・ダートなオフロードだ。

ボクが借りたのはオートマ原付。

住民TAKASHIくんは125ccのマニュアル。

オススメは125ccマニュアル

 

タオ島に行く人にはマニュアルをオススメしたい。

(40度以上のズルズルなオフロード斜面がたっぷりあるので…)

 

険しい山道をバイクで駆け上がり山頂近辺からは歩いて向かう。

途中、TAKASHIくんが離れたバナナの木を見て

「ん?ちょっと待ってて」

と茂みにもぐって行く。

持ち帰ったのは赤いトンガリだった。

バナナの花

 

「これはバナナの花だよ。かき揚げにすると美味いんだ。

新鮮なものほど癖がないから今夜よく行くお店で調理してもらおう」

 

バナナの花!!??

 
食べる以前に初めてお目にかかります。

なんだろう。

これは“ワクワクがモリモリ詰まった島生活”が待っている予感!

 

バナナの花をカバンに忍ばせ先を急ぐ。

デカイ岩を登り、ビューポイントに到着した。

 

 

絶景だ!

ロープもない崖の上

 

島の半分を見渡せる気持ちの良い場所。

眺めは最高だが一歩踏み外せば命はない・・・まさに絶景ポイントだ。

 

ここから島を見ると大きな岩がいたるところにゴロゴロしている。

あの岩に登りたい!

ピーターパンシンドロームにかかった大人たちの心を奮わす、

そんな岩が木々の間からモッコリしている。

 

沖縄もそうだが島は独特の風土があるように思う。

流れる時間にしてもそお。

まあ、この島も開発が進み自然との共存がむつかしくなっていると

TAKASHIくんは語ってくれた。

 

バンガローに戻ると部屋に大きなトカゲのトッケーがお出迎え。

カワイイというにはデカ過ぎる。

トッケーがお出迎え

かわいい・・・?

夜中にベッドに潜り込んできたら泣きそうなデカさだ。

こいつの名前の由来は鳴き声にある。

その名の通り『トッケー』と鳴き、7回連続で鳴き声を聞くと幸せになれるとかなんとか。

 

晩飯はうわさのバナナかき揚げ!

出てきた料理はバナナかき揚げとバナナの花ココナッツミルク煮込み。

これが美味いのなんの!

新鮮なだけあって癖が全くない!

初体験。

 

バナナの花は獲り時が難しく、

房を全て取り終えた後、花が新鮮なうちに摘むのがいいようだ。

 

食事は談笑とともに進み、翌日の約束をして宿に戻った。

今夜はトッケーが鳴いてくれるかな。

波の音を聞きながらタオ島の一日が終わった。

 

text by kzm