RODRIGO NOGUEIRA
WHAT’S UP?
ブルガリア ⇒ 【国境】 ⇒ ルーマニア ⇒ ブカレスト・ノルド駅 ⇒ 列車
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今回もバスでの陸路国境越えである。
深夜3時、バスはブルガリア側国境に止まり、スルっと通過。
ルーマニア側もスルルと通過。
前回、トルコからブルガリアに入る際は異常に検問がきびしかった。
というのもパスポートの写真と本人の顔をいったりきたりを
何度となく行われ、最終的には本人署名もやらされた。
『文字のハネ』が少しでもパスポートと違うと
『NO! AGAIN!』と言われたものだ。
ヨーロッパはこうなのか!と思っていたが・・・ずいぶん甘い。
天気もハッキリしない朝、
バス停ではなく『道の路肩』に乗客は落とされた。
「バス停は?駅は?」と聞いても答えを返してはくれない。
危険地域として名高いルーマニア ブカレストは、
そんな始まりだった。

え?ここはバス停じゃないですよね?
同じバスに乗っていたブラジル人観光客の男も
目が点になっている。
いったいどこに行けっちゅーねん!
ここどこやねん!
という心の声が聞こえてくる。
全く同感だ。
そこへ同じバスに乗っていたルーマニア人女性が
助け船を出してくれた。
その船にボクら三人は乗船し、ブカレスト・ノルド駅に無事到着。
ルーマニア人も親切な人が多いんじゃないかな。
ちょっと前はバス運転手に怒りさえ感じていたのに
親切な人に会うとコロっといっちゃうんですね~。

ルーマニア人の助け船に乗っかって~

言われるがまま導かれるまま地下鉄に乗り~

ブカレスト・ノルド駅に到着!
ブラジルと茶をしばき、列車の発車時刻を待つ。
彼の名はホドリコ。
翻訳家の彼は、世界各国がオフィスだという。
旅をしながら仕事をこなす。
贅沢な仕事スタイルだ。
ホドリコとはここでお別れ。
1番安い2等席。
それでも十分なスペース。
目的地ブラショフへは列車で4時間。
ブカレストは後回しで先に田舎へ移動なのだ。

ブラジル人の翻訳家ホドリコ

ブラショフ行き

デカイ荷物も上部の荷物置き場に

列車が動き出すと検札がくる
景色を楽しみながら・・・
なんて思っていたら2人とも爆睡。
目覚めると外は雪景色!
ふ~あぶない。
でも、心地よいのよ、この揺れが。

世界の車窓から

おおお!雪!
そういえばオモシロイ物売りを発見。
大きなカバンをかかえて車両内を歩く男。
男はカバンから何やら小物を取り出しては
無言で客席の棚?に置いていく。
目をやるとそれは
ドライバーであったりヘッドライトであったりサンタクロースであったり・・・
いわゆる小物だ。
乗客は疑いもなくそれを手に取り遊んでみる。
うん、うまい!この商売うまいね!
それには値段がついていて
ほしい人は男が回収する際にお金を支払う。
この時も男は無言だ。
「ありがとう」も言わない。
寝ている人への配慮なのだろうか。
これがまた売れる。
変なサンタクロースだって十徳ドライバーだって売れちゃってる。
乗客のとても暇な時間を有効につかっている!
干渉しないで自由にさわらせるところもいい!
うん、実にうまい商売だ。
text by kzm
1件の返信
押し売りではなく
置き売り、かな。
なかなか面白い商売ですね。
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