HIGHEST PEAK FLIGHT

HIGHEST PEAK FLIGHT

WHAT’S UP?
タクシー ⇒ 国内空港 ⇒ エアーバス ⇒ エベレスト?
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カトマンドゥといえば、エベレスト!

エベレストといえばマウンテンフライトでしょ~。

 

エベレストは登るには厳しすぎる山。

近くへのトレッキングもあるが、次回の旅にとっておこう。

 

早朝5時半。

暗闇の中、タクシーと交渉し空港へ向かう。

カトマンドゥ空港は国際線と国内線が同エリアにあるため迷うこともなく到着。

朝早くから、マウンテンフライトを楽しみにやってきた観光客で

空港はごった返している。

外はまだ薄暗いが人であふれている

 

ボクたちが予約したエアー会社のカウンターは、隅っこに小さく構えている。

そういえば、このイベント毎日開催されているが

定時に出発できることはまれで

目の間での運行中止も度々だとか。

弱小カンパニーなんだろうか

みなさんワクワクですな

 

マウンテンフライトの素晴らしさを教えてくれた友人は

三度目の正直で乗れたくらいだ。

 

朝7時半。

チェックインを済ませ空港バスに乗り、

15、6人乗り?くらいのエアーバスに乗り込む。

バスで飛行機までいちゃうよ~

やっぱりかっこいいねぇ~

もう飛んじゃいますよ!

 

「ついてるね~、時間通りだよ」

 

エンジンが動きだし、機内は歓声にあふれ

各々カメラをチェックしながらシートベルトをしめた。

さあ火ははいりましたよ!

 

滑走路へ向かう。

 

ひとつ前の飛行機が羽ばたいて行った。

 

次はボクらだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ん?

 

どしたの?

 

行かないの?

 

え?

 

戻る?

 

どこに?

 

とりあえずバス?

 

え?ボクらの番でしょ?行っちゃいなよ!

ねぇねぇ、行っちゃいなよー!

え・・・飛ばないってどういうこと!彼は今日がラストチャンスだった

 

滑走路に大量のモヤがかかり、100m先が見えない状態になっている。

さっきまでクリアーだったのに・・・一本前は飛んだのに・・・

飛行機からバスに乗り換える。

車中30分・・・・・・まだモヤが消えない。

 

一旦、空港ロビーに戻るという。

 

「もおダメだ・・・・・・今日は飛ばない」意気消沈である。

みんなガッカリである。一本前は飛んだのに・・・

ロビーの入口近くにバスが止まった。

バスの扉は開かない。。。あともう少しこのまま待つという。

ガラス張りのロビーを見るとバスにも乗り込めなかった人々が

こちらの動向を探っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっ、バスが再び動き出した。

滑走路のモヤが消えた。

先程と同じシートに座り、窓からつばさを眺め

ジェットエンジンに火が入ったことを乗客全員が確認した。

 

滑走路へ向けて動き出した。

まだ喜べない。さっきはここから帰ったのだ。

 

滑走路を走る。

パイロットがにぎっているレバーが徐々に動いている。

 

これは行ける!もう飛ぶしかない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エベレストは・・・・・・とんがっていた。

辺りにそびえる7000mを越える山々に紛れず、

そのとんがりは世界一のとんがりはボクらの視界に焼きついた。

1人ずつコクピットへ

ここの景色は抜群にいい!

世界最高峰!エベレスト!

飛びましたよ!やりましたよ!

丸刈りがパイロットです

そりゃ、気分はパイロットですよ、まったく

 

「世界最高峰」・・・人はなぜ山に登るのか。

その最高峰を登った時、人は次に何を目指すのだろう。。。

是非とも話を聞いてみたいものだ。 

 

text by kzm