CASA POPORULUI

CASA POPORULUI

WHAT’S UP?
列車 ⇒ ブカレスト・ノルド駅 ⇒ 国民の館 ⇒ クリスマスマーケット ⇒ 地元レストラン
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ブラショフは田舎町として

とても居心地の良い雰囲気のある土地だった。

クリスマスムードが人々を笑顔にしている。

ホットワインの香りがボクらを笑顔にしている。

ここに住めるか?と言われたらもちろん『No』だけど

人生で一度だけ訪れてみてよかった場所だった。

たぶん時期もよかった。

教会には雪が似合う。

ヨーロッパは白がよく似合う。

 

雪の降る中、

ホームレスの集うブラショフ駅で列車を待ち

少し眠るとブカレストに着いた。

 

人でごった返すブラショフ駅。半分はホームレス

極寒の中、ブカレスト行き列車待ち

携帯電話のない国はもうないのかな

ブカレスト到着

 

やはりここもホームレスが多い。

少しさびしい街の中を歩き

駅から15分ほど離れたホステルに到着した。

 

駅から歩いて10分

こんな場所もあります

宿に到着

 

今回もドミトリー。

8人部屋だが本日は5人。

怪しい親子と、怪しい電脳じいさんと、怪しいボクら。

怪しい電脳じいさんが少し臭い。

洗っていないであろう洋服やら靴下やらが入ったビニール袋の口が

ボクらの方に向いている。

『これ、あなたの?』というと自分のベッドの上(今のところ使用者ナシ)に

ガサッと置いた。

 

その瞬間

ふわっと・・・もふっと強い香りがした。

 

ブカレストは、かの有名な『チャウシェスクの館(現在は国民の館)』が

どっしりと構える場所だ。

チャウシェスクは、共産党時代のルーマニアを代表する超独裁者で

北朝鮮の政治・思想に強く影響させたとかなんとか・・・

まあ、とりわけ独裁者にありがちな

権力のあらわれとして、とてつもなく大きな館をつくったわけで

3,000以上の部屋があると言われているここは

アメリカのペンタゴンに次ぐ世界第2位の大きさだとか。

ただ、この館の完成間近に怒りに満ちた国民が

ルーマニア革命をおこしたもんだから

チャウシェスクは館の完成を見ず

とりあえず逃亡するんですが、つかまっちゃって

最後は公開処刑されておしまい。

だから現在は『国民の館』といわれているんですね~。

 

大きな公園の前に『国民の館』はある

とてつもなく大きなチャウシェスクの館(国民の館)

存在感ありすぎですよ

 

で、中身はといいますと

一見の価値あり!

多分これ以上の宮殿やら議事堂やらは見つけられないだろう

と思うくらいの金のかけ方&広さだ。

館内は英語ガイドが付き添うが

このガイドの説明がわかりやすい。

最後に

「こんな金をかけただけのつまらない館に遊びにきてくれてありがとうございました」

という一言でツアーは終了する。

 

さあ参りましょうか

館内は英語ガイドが案内

このゴージャス感は見過ごせない

世界のいいとこどりがここに

エンドレスの模様が果てしなく続く権力をあらわし・・・

毒殺をおそれ空調機器に金をかけ

この紋章になぞって館はつくられ

決してほころびないデザイン

しかしチャウシェスクは完成を見ることはなかった

チャウシェスク 思い届かず 都落ち

 

実際、他に見るものもないくらい都会なブカレスト。

ファッションビルが乱立し

若者は洋服選びにオシャレに没頭している。

こちとらマルっとアウトドア~(偽物)な洋服なもんだから

逆に浮いちゃって仕方がない。

このままでヨーロッパ大丈夫かしら・・・なんて思ってもいない。

 

街の公園では、クリスマスマーケットが開かれている。

木製で1.5畳ほどのかわいい小屋がきれいに並ぶ。

ホットワインに地物のウォッカ、厚切りベーコン、クリスマス飾り・・・

大変にぎわっているが

ボクらはブラショフのこじんまりした感じが好きだ。

 

蒸れた足をリフレッシュ

クリスマスに飾られる街並み

ホットワインを注文し

リンゴとオレンジピールが効いていて

コショウの入った地元のウォッカもまた格別

これがクリスマスです

 

オーダーの仕方がわからない、

メニューも読めないレストランで楽しい夕食。

シェアする気持ちで頼んだそれは・・・

個人でいただく大変かわいいもので

つけ合せの野菜やソースは頼み方を間違えたのか

何もかかっていない味気ないお肉

チョロっと出てきて終いだった。

このままでヨーロッパ大丈夫かしら・・・なんて思ってもいない。 

 

text by kzm

2件の返信

  1. いちじん より:

    以前、奥さんがリングパンを
    メガネにしていた画像がありましたが
    あのパンは
    ブカレスト製だったのかな。

    それにしても
    巨大な館ですね。
    現在は博物館状態のようですね。
    チャウシェスク夫妻が処刑されたのは
    1989年12月25日
    ちょうど21年前だったんですね。

    • chiliboy より:

      く・・・くわしいですね。
      21年前ですか~
       
      確かに今は博物館ですね。
      あれほどの建物はなかなかないと思います。
       
      が、ブカレストには
      他に何もないですけどね。

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