FREDDIE MERCURY

FREDDIE MERCURY

WHAT’S UP?
ハマム ⇒ フレディ・マーキュリー ⇒ 究極の至福
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ブルサの楽しみがひとつ減ってしまったが  

もうひとつビッグイベントがあるのだ。  

   

それは『ハマム』大衆浴場だ。  

   

旅をはじめて4ヶ月が過ぎた。  

浴槽には2ヶ月に一回くらいしか入っていない。  

ボクらのカラダは外国人状態である。  

こすれば垢もでてくる。  

   

だから『ハマム』だ。  

   

ここでは、浴槽につかり芯まで温まり  

サウナに入り汗をかき、垢スリで一枚むいてツルツルになるのだ。  

旅の汚れを落としてしまうのだ!  

   

宿から歩いて30分

おお!あれはハマムかな?(左下)

おおお!見つけた!

入口近くでは水着やシャンプーが売っている

   

トルコのハマムは男女別。  

多分どこでも別だと思う。  

基本的に男性の方が豪華なんだとか。  

サウナだけのハマムも多いがボクらが向かったのは  

浴槽も有名なハマム。  

  

男ハマム入口前で

いざ!

   

外観はモスク(寺院)に近く、屋根から湯気がでている。  

中に入り、番台で金を払い、貴重品を預け、  

ロッカーが4つずつあるガラス張りの個室に通される。  

   

入口でお金を支払い貴重品を預ける

タオル姿でうろうろしている人々

  

裸になり、ロッカーに洋服と靴をしまい、  

渡された布を腰に巻き前(シンボル)を隠す。  

   

垢スリ布(上)、腰巻き(下)

  

ロッカー室を出て扉を開け、天井の高い浴場へ進む。  

誰ひとり丸出しはいない。  

必ず前(シンボル)を隠している。  

子供は水着が多い。  

  

風呂内部へ

イラスト左中央から入場!

  

さらに奥へ進むと中央に直径10mはあろう円形の浴槽がある。  

水深150cm 水温41℃くらい。  

とても広い。  

この円の外側の大理石でおおわれた壁沿いに  

体を洗う場所がある。  

湯と水の蛇口があり、下の大理石の椀に湯を溜め、  

とてもチープなまるで植木鉢の水の受け皿としか思えない  

浅い深さのプラスチックの皿で湯をすくい体を流す。  

石けんやシャンプーは持参だ。  

   

白いのは大理石の湯溜

  

キレイになったら浴槽にダイブ。  

ゆったりつかる人もいるが、大人も子供も広く深い浴槽に飛び込み泳ぐ。  

水は汚れがなく、ちょうど良い温度だ。  

ボクは「あ゙~」を連発していたが、  

トルコ人からこの声は聞こえない。  

それらしき感情を表す音も聞こえない。  

  

円形の湯船はデカく深い

  

これは正真正銘ジャパニーズのもののようですよみなさん!!!  

「あ゙~」はジャパンですよ!  

みんなあの声による体のリラクゼーションを知らないんですよ!  

日本の温泉にお越しの外国人がいたら教えてあげるべきですよ。  

「あ゙~」の気持ちよさを!素晴らしさを!!    

  

次に浴槽脇にある穴に入ってみる。  

そこは天井が外気を取り込んでいて休憩室になっているようだ。  

   

浴槽室に戻り、更に戻り左横の扉を開けるとスチームサウナだった。  

ある者は大理石の上で横になり、  

ある者は友と語り合う。  

不安だった密室の臭さは感じられない。  

安心して汗をかく。  

   

30分ほどウロウロし、予約?しておいた垢スリに向かう。  

浴槽から入口方向に戻りアーチを抜け、  

左のカーテンを開けると8畳ほどの四角い場所に  

割腹のいい裸に腰巻をした  

フレディ・マーキュリーが数人待機している。  

   

ボクは呼ばれ大理石の椅子に座らされる。  

フレディ・マーキュリーに腕をとられ垢スリ手袋でゴシゴシが始まる。  

腕、背中、太もも、足の裏・・・身体中の垢をつるりとむきとり、  

頭まで洗ってくれる。  

このこすり具合いがちょうどいい!  

でも、フレディと目を合わすのはやめておく。  

   

泡でカラダをごしごし、垢スリ布でごしごし

  

垢スリが終わると  

そのまま腰の高さまである診察台のような台にうつぶせになる。  

フレディがボクの腰に巻いてある布を  

器用にまとめ上げ、Tバックのようにする。  

それも菊と前(シンボル)を一度も見せることなくすばやくだ。  

  

フレディが頑張ります

  

しっかりぐったりリラックスしているボクの体に  

大量の泡を体にまぶす。  

ボクの体は泡だらけ。  

そこにフレディの太い指が強く、時に優しく圧をかけてくる。  

ヒゲと胸毛のスゴイ、胸板の厚い彼。  

テクニックはホンモノ。  

   

寝てしまいそうになったところで仰向けになれという。  

これまた上手い!  

クルリとカラダを回される時にうまく布を当て、  

シンボルは決して出させない!  

さささとTバック全面バージョンをこしらえる。  

恥ずかしい(これも変な表現だが)という気持ちにさせないほどスムーズ!  

秀逸である。  

所作が最高である。   

  

だが、仰向けはつらい。  

フレディの仕事ぶりは最高だが、  

裸の胸毛のヒゲオヤジであることにかわりはない。  

たまに目が合うとボクのリラックスがどこかにいってしまいそうで、  

できるだけ目をつむってカラダを休めた。  

   

最後に体を流し、入口横でタオルをかけてもらい、  

個室ロッカーに戻る。  

ここは椅子があるので休憩も可能だ。  

  

ふ~、個室でまったり

タオルを交換してもらい、さらにまったり

  

休憩を長くとっているとタオル係がタオルを交換に来てくれる。  

体をふき、ロッカーにしまいこんだ洋服に着替え、  

番台で貴重品を受け取り、ハマムを後にした。  

   

女性側のハマムについて感想を聞くと  

造りが全く違うようで男性ハマムの方が断然豪華らしいが  

サービスはともに最高だったので究極の至福タイムといって間違いない!  

   

ちなみに女性の垢スリはフレディではなく  

マツコデラックス(垢スリ師は女性)だったそうだ。  

   

text by kzm

2件の返信

  1. いちじん より:

    昔、トルコ風呂なる施設がありましたが、
    トルコからのクレームで
    名称が抹殺されました。

    ハマムは本物のトルコ風呂ですね。
    こういうものなら
    トルコ風呂と言っても良いのでしょうね。

    ハマム体験レポート
    実感が伝わってきました。

    速く、ウィーンのクリスマスの
    報告を知りたいですが、
    ゆっくり待っています。
    群馬も少し冬らしい寒風が
    吹き始めました。

    • chiliboy より:

      正真正銘のトルコ風呂です。
       
      本来ハマムは、身を清める行為のひとつです。
      今もハマムのすぐ近くには必ずモスクがあり
      身を清めたとお祈りに行く人もいるようです。
       
      実際は、仲良くのんびり
      癒しの場といった印象ですけどね。
       
      クリスマス(ウィーン)の内容までなかなか追いつけません・・・
      トホホホ・・・少々お待ち下さい。
        
      群馬の大好きなスキー場ホワイトバレーも
      そろそろオープンしたかな~

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