GRACEFUL CARRIAGE

GRACEFUL CARRIAGE

WHAT’S UP?
トラムno.46 ⇒ リンク中央散歩 ⇒ レストラン『Hedrich』 ⇒ トラムno.1
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トラムを自由に乗りこなしてこそ

ウィーンを制することができる!

そんな今日この頃。

 

ウィーンを知るにはまず食事から

かの魯山人も、そういったに違いない・・・と思いたい。

オーストリアは食事の文化も裕福で

たくさんの調理法がこの地に根付いている。

やはりハプスブルグ家の影響だろう。

 

『お手頃価格で最上級の味!』

 

これを求めて宿の近くの停留所から

no.46トラムに乗りリンク方面へ向かう。

  

トラム停留所no.46

 

終点は、リンク入口。

左手に国会議事堂が見える。

ここでno.1もしくはno.2に乗り換え

リンク北東にある郵便貯金局近辺で降りれば近いのだが

これではおもしろくない。

 

ここからフォルクス庭園を通り、王宮を抜け

シュテファン寺院を通り過ぎ

ドナウ河まで街並みを探索しながらが

なかなかの散歩道。

お腹を空かすにはちょうど良い。

 

シュテファン寺院

内装は抜群です

いろんな催し物でにぎやか

馬車でリンク観光もおつですね~

 

ドナウ河を左手に見て

500mほど歩くと並走していたトラムが二手に分かれる。

右に曲がるトラムにそい一緒に曲がり

100mほどで右手に『HOTEL PENSION ARENBERG』というホテルがある。

その左手にわかりづらく『Hedrich』の看板をみつける。

 

ホテルの左手に

このレストランはあります

 

一見、「これか・・・な?」と

疑いたくなるほどウィーンのレストランという

ゴージャスな雰囲気はない。

でも温もりを感じる。

 

中に入るとカウンターの奥の厨房から

一人の男がこちらに気づいた。

 

男は手際良く調理を中断し

こちらにやってきた。

 

「グリュス ゴット(こんにちわ)」

「グリュス ゴット(いらしゃいませ)」

 

上着を脱ぐ。

手袋をはずす。

テーブル席に通される。

 

メニューは英語の解説が少々。

数は少ないが選びやすい。

ビールもウイスキーもワインもある。

 

ボクらの他に2組。

男がマスターらしい。

一人で切り盛りしているようだが

殺伐とした雰囲気はなく

お客のペースで食事がでてくる。

つまりはマスターがうまいのだ。

 

十分に吟味して選んだ2品を注文し

ボクらはビールを頂戴する。

Zwettlerの生ビールだ。

 

ほほが赤くなったところで

会話は今後のウィーンについて。

ウィーンは非常に見所が満載だ。

半月かけても見きれないだろう。

今回のメインはクリスマスナイトだが

博物館や王宮も見てみたい。

 

話が盛り上がってきたところに

2人の皿がテーブルに置かれた。

 

ひとつは

豚肉を薄くたたいて揚げた『シュニッツェル』。

ウィーン風カツレツと例えられることがあるが

それはこの店には失礼だ。

あえて『シュニッツェル』と覚えたい。

カリッとあげられた衣が

ジューシーな豚肉を優しく包み

口に運ぶと

すぐに二口目を楽しみにしてしまう味わい。

そえられたグリーンサラダが格別に光る。

この葉っぱは何?

このものすごく美味しい葉っぱは何?

シュレッツエルとサラダの交互が

止まらない。

 

もうひとつは

肉のミンチ料理『・・・』名前を忘れてしまった。

見た目はハンバーグのそれだが

食感とソースが絶妙。

ナイフにかかるちょうど良いストレスが

食欲をそそる。

そしてつけ合せのマッシュポテト。

これは◎。

そのまま食べるの良し!

肉につけて一緒に食すのもまた良し!

 

2品とも文句のつけようが

まったくない。

 

ちょっとのんびり

マスターありがとう

 

それ以上にマスターの立ち振る舞いに◎。

彼の気遣いは温かい。

入口の窓から感じたそれは

彼そのものだったのだろう。

  

「ダンケ シェーン(ありがとう)」

「ダンケ シェーン(ありがとうございました)」

 

残りのメニューに未練を残し

ボクらは目の前のトラム乗り場から

no.1に乗り込みオペラ座方面に向かった。

 

text by kzm

2件の返信

  1. いちじん より:

    「地球の歩き方」146ページに
    ヘトリヒがありました。
    雰囲気も良く
    味も良く
    そしてマスターも良く・・・
    行ってみたい店ですね。

    • chiliboy より:

      ウィーンは、どこで食事をしても
      美味しいと思います。

      でも、ボクたちはまたあの店に
      もう一回訪れたいですね。

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